白神 ブナ・マザーツリー


白神 暗門の滝(第1の滝)
 

 

◆白神山地◆

 最近では知床が日本で13番目の世界遺産に登録されましたが、こちらは93年に日本の自然遺産第1号として屋久島とともに世界遺産に登録された老舗。勉強不足で、当時は「どこ?」という感じでした。ブナの原生林といわれても、原生林だらけの北海道で育っただけに、ピンときませんでした。ただ、世界遺産に登録されるぐらいだから、1度は足を運んでみようと、紅葉には少し早かったのですが、9月末に行ってみました。弘前から白神ラインを通って日本海に面した岩崎村へ抜けるルートです。

 青森側から行くと、まずビジターセンターに立ち寄ったほうがいいでしょう。マザーツリーが主役のビデオ「いのち輝く森」は、30分ほどかかりますが、お勧めします。白神山地の概要を頭に入れて、まずは3つの滝がある「暗門の滝」を目指し、アクアグリーンビレッジANMONへ。ここには温泉もあります。そこから歩いて5分ほどで入り口へ。

 周辺整備のための協力金募金箱があり、300円を入れると証明書がもらえます。歩き始めると、最初は川沿いの広い道ですが、次第に狭くなり、川のすぐ横を抜けるようになります。確かに、雨が降ると歩きづらくなるでしょう。足元は登山靴とはいいませんが、しっかりした靴で。3つ見るとなると、けっこうな山道です。

 暗門の滝はまず第3の滝から現れます。かつてはマタギが山の上から見た滝で、上流から1、2、3とつけられたからだといいます。まあ、遡っていくわけなので、正しい順番のつけ方でしょう。第3の滝を左手に見ながら、急坂をあがって第2の滝を目指します。上りきると、第3の滝の水が落ち口もしっかり見られます。またしばし、川に沿って緩やかに上っていくと第2の滝、同様に第1の滝にたどり着きます。所要時間は片道約1時間。
早い人なら30分ぐらいで行けそうです。ただ、道が狭く、すれ違えないところもあります。上流の滝に行くにしたがって、やはり急流になるのか、滝つぼ周辺は水しぶきたっぷり。第1の滝では傘がほしいと思ったほどの勢いでした。マイナスイオンもたっぷり浴びられたと思っています。

 ANMONから今度は津軽峠にあるマザーツリーを目指します。駐車場が小さく、通り越してしまいそうでしたが、入り口を見つけて止め、5分ほどで山の主に会えます。樹齢約400年、幹周り4・7メートルの巨木の風格、見上げたときの見事な枝ぶり、さすがビデオの主役だけのことはあります。ロープで囲われ、根の保護のためでしょう、地面も板敷きです。ブナに耳を当てると水を吸い上げる音が聞こえるといいます。体を伸ばして耳を当ててみましたが、聞き取れませんでした。別な木でもやってみましたが、鈍感なのか。

 今回はこの2カ所しか見られませんでしたが、日本の滝100選に選ばれた「くろくまの滝」や、ブナ林をめぐるたくさんの遊歩道、白神岳はじめ本格的な登山道などがあり、時間があれば楽しめるところはたくさんありそうです。ただ、観光地としてはまだ整備されておらず(それがいいのかも)、白神ラインは道幅が狭く未舗装が大部分。移動には距離以上に時間がかかるので、旅程には注意が必要です。
   

 

     

 

 
       
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