青森・昼間のねぶた


ペガルタ仙台 七夕飾り


楽天 七夕飾り

 

 

◆夏祭り・下◆

 日刊スポーツは、仙台に東北総局、盛岡に支局があります。仙台が赴任地でしたが、ときどき、盛岡支局でも仕事があります。6月ごろ、支局に行くと、近くのビルから笛や太鼓の音が聞こえてきます。「さんさの練習ですよ」と、アルバイト女性が教えてくれました。「さんさって?」「夏のお祭りです。そこの中央通りが会場なので、8月に見に来てください」。特に、日にちを覚えていたわけではなかったのですが、8月はじめ、また盛岡に出張でいくと「いいときに来ましたね。さんさ、始まってますよ」と、ちょうど、さんさ踊りのタイミングでした。

 盛岡のメーンストリートの1つ、中央通りに行くと、両側は観客でびっしり。太鼓の音が、おなかに響きます。抱えるようにした太鼓をたたきながら、踊るのは大変そうですが、独特のリズム、節がしばらくみていると、鼻歌になってしまい、耳から離れなくなります。オフィス街なので、ビルに反響することもあるでしょうが、笛、太鼓の音は迫力があります。浴衣姿で踊るだけの人たちもいますが「やはり、太鼓をたたきながら踊るのが最高に楽しい」んだそうです。

 盛岡商工会議所のHPによると、さんさ踊りは三ツ石神社の巨石伝説に由来しているとのこと。昔、神につかまった鬼が2度と里に来ないことを誓って巨石に手形を残し、里人が喜んでその巨石の周りをサンサ、と踊ったのが始まりといわれているそうです。岩手という県名の由来にもなっているとか。

 さて、さんさ踊りを見て、仙台に戻ると、今度が「七夕祭り」が始まります。祭り、といっても、さんさのように「躍動感」がある訳ではありません。くす玉のついた吹き流しの七夕飾りが、仙台市内の商店街に飾られ、その中を観客は歩いてみる。東北5大夏祭りといわれる中で、唯一「静」の祭りです。

 七夕飾りの主流であるくす玉ですが、終戦直後に祭りが復活したときに考案されたものといいます。今、全国各地で七夕祭りが行われていますが、その飾りの中でくす玉に吹流しというスタイルは仙台が発祥とのこと。それだけに、華やかさは他を圧倒しているように思います。主に、商店や企業が飾りをつくっています。コンテストも行われており、歩いていると「○○賞」などと書いた札がかかっています。デザインにも工夫が凝らされ、Jリーグ・ベガルタ仙台やプロ野球楽天をモチーフにしたものなど、同じような飾りが並んでいると思いきや、1つ1つ、違った表情をみせ、厭きません。

 吹流しをかき分けながら歩くので、前方には注意しましょう。吹流しで前が見えず、前から来た人とぶつかることもしばしばです。また、紙ですので引っ張らないように。雨の時には透明のビニールカバーで覆われます。
東北の夏祭り、3年で4つ見ましたが、残念ながら山形の花笠祭りはチャンスに恵まれませんでした。1つ残ったことで、また東北に行く口実ができたと思っています。
   

 

     

 

 
       
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