◆北金ケ沢の大イチョウ(青森)◆

 いま、日本でも「巨樹」が注目されています。逆に言えば、かつてはたくさんあったはずの巨樹が少なくなってきたということなのでしょう。東北の地図を眺めていると、いろいろなところに「○○の大杉」「△△のケヤキ」など、いろいろなところにあります。特に「イチョウ」が多いのですが、なかでも青森の深浦町にある「北金ケ沢の大イチョウ」はイチョウでは日本一の巨樹と聞いて、行ってみました。

 国道のからほど近い感じだったので、行けば目立つだろうと思って車を走らせましたが、小さな看板はあるのですが、肝心の木が見つかりません。木のある辺りの集落をぐるぐる回り、歩いている人に聞いてたどり着きました。

 「こんもり」という感じで、そのイチョウはあります。遠くからだと、ちょっとした森のようにみえるのです。普通のイチョウのイメージと違うため、車から探してもなかなか分からなかったのでした。すぐ近くを走っていたにもかかわらず。歩いて近づいていくと、それが1本の木の枝ぶりによるものだというのが分かってきます。うーん、うわさ通り、でかいです。三春の滝桜、白神山地のマザーツリーと出合ったときとは、また違った趣を感じさせます。

 根元に入っていくと、うっそうとした森に入っていくような感覚になります。枝の広がりも相当なものなのでしょう。根元にたどり着いて一番目に付くのは、幹の一部なのか、枝なのか、女性の乳房のように垂れ下がっているのです。聞けば「気根」という根が巨大化したそうです。別名「垂乳根のイチョウ」と呼ばれている所以です。古くからお神木として、乳が出ない母が願いをかけにくるそうですが、この姿を見るだけでご利益がありそうです。

 樹齢は1000年ともいわれているそうです。日本全国、数あるイチョウの巨樹の中でも、圧倒的な威容を誇っているのが、このイチョウです。幹周りは20メートル以上、樹高は30メートル以上に達します。2004年に国の天然記念物に指定されたということですが、それまで地元の方々が大事にしてきたからこそ、日本でも類を見ない巨樹として残ったのでしょう。

 夏にいったので、葉は緑。それも勢いを感じさせてさわやかではありますが、秋の黄葉はたぶん見事でしょう。その時期にもう一度、会いに行きたいものです。
   

 

     

 

 
       
    日刊スポーツの購読のお申し込み、お問い合わせは 

 朝日新聞山形南部販売 023−623−1196
 メールでのお問い合わせは 
sports@asa-hi.net

もしくは、日刊スポーツ社ホームページ購読申し込みページまで
  http://www.nikkansports.com/koudoku/top-koudoku.html

 
 
 

 

Presented by 6senses networks