山形 羽黒山・五重塔


山形 羽黒山・杉
 

 

◆羽黒山(山形)◆

 「五重塔」は日本全国にあります。江戸時代以前の木造のものは20数カ所あるそうですが、その中には国宝もたくさん含まれているそうです。その中の1つが、羽黒山の五重塔です。以前、柔道の担当記者をしていたころ、五輪の金メダリストが山ごもりで精神修行をしたということで、羽黒山の名前は聞いていました。せっかく東北にいるのだから、一度は見たいと思っていて、梅雨時でしたが行ってみました。

 羽黒山は、月山、湯殿山とともに出羽三山として、信仰を集めています。出羽三山の開山は推古元年(593年)ということですから、由緒は日本でも指折り。どちらかというと、山伏の修行、といった山岳信仰・修験場という印象が強いところです。歴史が古いだけあって、国宝、重要文化財も多数あります。
 
 月山方面からきて、まず羽黒山有料道路を通って、三神合祭殿に行きました。本当は反対側の羽黒山表参道から行くのが順路なのでしょうが、月山側から来てしまったので。出羽三山にはそれぞれ神が祀られていますが、この合祭殿には三神が合わせられており、ここをお参りすれば三山すべてをお参りしたことになるそうです。便利ということもありますが、いずれも山伏の修行の場になるような険しい土地だけに、一般の信仰にはこうした拠点も必要だったのでしょう。社殿は萱葺きで「でかい」という感じ。三神(出羽三山)を表す額が掲げられています。1つずつ、お参りしました。境内に鏡池というのがあるので、鏡のようにきれいな池だと思ったら、そう水がきれいという感じではありません。信者が鏡を投げ入れたという池でした。底からは平安時代のものもでてくるそうです。そうした、羽黒山を中心にした出羽三山の資料を展示している出羽三山歴史博物館も、みどころがあります。そこから羽黒山杉並木などを通って小1時間ほど歩いて五重塔へでるのですが(通常とは逆走ですが)なにせ梅雨。車で表参道のほうへ回りました。

 随神門をくぐって参道にはいり、石段をおりて神橋を渡ります。右手に滝がありますが、須賀の滝といいます。そこから杉木立の中を歩いていくと、ひときわ大きな杉に出合います。「爺杉(おきなすぎ)」というそうで、樹齢約1000年、幹周りは10メートルを超える圧倒的な存在感を見せています。そこからすぐのところに、目指す五重塔があります。

 国宝羽黒山五重塔。高さは30メートルほど。東北最古の五重塔といわれ、平将門の創建とも伝えられているそう。現在のものは約600年前に再建されたとのことです。杉木立に雨、霧がかかって、なおさら「神秘性」が増す感じです。
   

 

     

 

 
       
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