福島 三春の滝桜


福島 花見山公園



 

 

◆福島県の桜◆

 今年は豪雪に見舞われた東北ですが、春は確実に近づいています。東北に赴任して、北海道で育ったころを思い出したのが、春でした。雪がとけ、ふきのとうが顔を出し、梅と桜が同時に咲く。冬も楽しいのですが、春を迎える北国には「喜び」「開放感」が満ちているとも思います。そして、東北には地元の人たちに愛される桜が、こんなにたくさんあったのかと、思い知らされたのも、この季節でした。3度、春を経験しました。ベストタイミングとはそうそういきませんでしたが、多くの桜を見ることができました。そんな各県の桜の話をしたいと思います。

 日本3大桜の1つ「滝桜」という名前は、以前から知っていました。「滝のように花をつける」のでしょう。まず、これを最初に見なければ。ということで、行ってみました。

 4月中旬。滝桜が7分咲きと聞いてでかけました。郡山で車を借り、高速道路への道すがら、満開の「開成山公園」に立ち寄ります。約1300本あるというソメイヨシノがこぼれ落ちそうなぐらいの花をつけ、道に向かって枝が垂れ下がっているので「手にとって」触れることも。一気に「桜モード」になります。

 磐越自動車道船引三春ICの料金所から「滝桜」の看板が出ています。それを追っていけばあっさりとたどり着きます。というより、看板を探しているうちに滝桜の横をすり抜けてしまいました。唐突に現れます。丘の中腹に立ち、思った以上に大きいのに、まずびっくりします。エドヒガン系ベニシダレザクラ、樹齢1000年以上の国指定天然記念物。樹高12b、根回り11bの巨木は、垂れ下がった枝に、7分咲きだからでしょうか、やや濃いピンクの花をつけています。まずはステージの観客席のようになった芝生の広場から全体を眺め、根元のところへ。囲われているので、木に触れることはできません。賽銭箱がおいてあります。崇拝の対象になるのもうなずける存在感。目に見えない力を感じ、手を合わせたくなる気持ちもわかります。正面左手の土手には階段があり、今度は斜め上からの雄姿をどうぞ。最後にまた、芝生の上に座ってながめるだけでも、飽きません。満開ならばさぞ・・・。名残惜しみつつ、三春を後にしました。

 翌日、花見山という桜の名所があると聞き、福島市に向かいました。名前が「そのままじゃないか」と、少し「?」を抱きながら。花見の季節。ここも車で一杯です。マイカー乗り入れ禁止で、ふもとに作られた臨時駐車場にとめ、そこからシャトルバスに乗ります。
あいにく、曇り模様。夜桜もいいですが、太陽の光を浴びて青空をバックにした桜のほうがいいと思うのですが、ともあれ、花見山につき、バスを降りて目を見張りました。山一面がさまざまな色で埋まっています。桜に、梅に、桃に、黄色い花は何だ?(レンギョウ)あの赤いのは?(ボケ)・・・。桜の名所というよりは、花の名所。花木の生産農家が丹精こめて育てた個人所有の公園といいます。思わず空を見上げました。太陽が顔を出さないか、と。残念ながら薄日どまりでしたが、ここも一見の価値ありです。

   

 

     

 

 
       
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